Q:中学2年生の息子の顎関節症についてご相談させていただきます。

現在通っている歯科医(矯正歯科)で、顎関節症の悪化防止の為にも顎の噛み合わせ矯正も兼ねた歯列矯正を薦められています。ネットで色々なサイトを検索してみましたところ、歯列矯正をする前にまず、取り外し可能なプレートで歯列拡大をし、その後クリアプレートで歯の高さ調整を行い、最終的に中学生には自然挺出方で歯の成長を促すという方法が挙げられていました。御医院のご説明を拝見し、噛み合わせの調整の前に関節の筋肉の状態を把握し調整する事が大事とありましたが、こちらは、実際どのような治療を行うものでしょうか?

息子の現在の症状は、時々口が空けづらくなる、かみ締めると痛みを感じる、口を大きくあけるとかくかく音がする等どちらかと言えば初期の症状だと思います。通院中の歯科医では、右側上顎の歯の生え方が短めの為、顎が少し傾いているとの事でした。歯の長さを均一にし、顎の傾きを正常な位置に治していきたいとのお話でした。ネットで検索しますと専門家の方々の色々なご意見があり、大変迷っている状況です。ご意見をいただけると大変助かります。宜しくお願い致します。

A:
顎関節症の原因は、以前は咬みあわせが唯一の原因と言われていましたが、現在は、かみ合わせだけでなく、いろんな原因が重なって起きると言われています。その中でも日常生活での癖によるものが多いと考えられています。特に上の歯と下の歯が接触している時間は1日の内で20分から30分程度と言われていまが、この時間が長くなると顎の関節、筋肉に負担が掛かり痛みや開けづらさが生じやすくなります。またご飯を片方だけで咬む癖があったり、寝るときにいつも決まった方を下にして寝る。

また勉強中などに頬杖をつくなども関係あると言われています。また寝ているときに歯ぎしりや噛みしめることがある、あるいは睡眠が浅いなども症状と関連があります。ただ中学2年生ぐらいですと歯列、咬みあわせがまだ完成しておらず、そのため不安定となることもあります。

咬みあわせを作っているのは、上下の歯ではあるのですが、そのもとは顎の関節や筋肉です。関節や筋肉の状態により咬みあわせは変わってしまいます。ですから歯だけを調整していても良くならない場合もありますし、顎の状態が良くなれば歯をいじらなくてもいい場合もあります。

ケースによっては歯を調整することもありますが、その前に関節と筋肉の状態を整える。また生活の中で顎に負担をかけていることを見つけ改善することが必要です。

具体的には、診査を行い現状を把握し、生活指導。また治療としては、わかりやすく言いますと顎のストレッチのようなことを行い、関節の位置を直し、緊張している筋肉をほぐします。夜の噛みしめや歯ぎしりが関連あるようであれば、マウスピースのような装置を作り夜はめてもらいます。またご自身でできる顎のストレッチ法などを指導いたします。筋肉の緊張を取るのにレーザーなどを用いることもあります。その上で、歯の咬みあわせを直さないといけないと判断したときは、歯の調整を行います。歯の調整を行う場合は事前に説明しご承諾いただけたら行いますので、無理にはいたしませんのでご安心ください。

顎関節症は、患者さんごとに症状や原因が微妙に違うので、診査をしてみないとわからないところもあります。
ただ、歯を削ったり動かしたりするともとには戻らないので、歯を触ることについては慎重に考えたいと思っています。