Q:私は、31歳(女性)です。中学~高校時代に上下歯列の矯正を実施。その後大学に進学を機に通っていた歯科医院から遠くなり、矯正後のメンテナンスができていませんでした。しかし、特に生活に支障もなかったためそのまま1~2年ほど経過。
その後、歯の痛みか虫歯か何かで、矯正治療もやられている歯科医を受診しました。
すると、「かみ合わせが元に戻りつつあるから、きちんとケアしないといけない」と言われ、再び上下の歯列矯正を実施しました。21歳~23歳くらいまでやっていました。
その後も、今度は後戻りしないようにと定期的に歯科医院を受診して、かみ合わせのチェックを実施。マウスピースを作ったり、歯を削ったり諸々メンテナンスをしてきました。(~27歳くらいまで)
しかし、その後就職し、この4年ほど、ほとんどメンテナンスができていない状態が続いております。
そして、この2年ほどは、まさに顎関節症の自己チェック事項がすべてあてはまるような状態となっています。・指1本半くらいしか痛みなく開口することができない。・無理すれば、ガクッと大きな音を立てて開口可能。・痛み有。・硬い物は痛みが出てくるので噛めない。など、ネットで見る限り、そうだと思います。
そこで、かみ合わせの治療を再開しようと考えています。ですが、ネットで見ていると、どうも私は、治療によりどんどん厄介な方向に突き進んでいるのでは?という印象を受けました。
治療を行うに当たり、何かアドバイスをいただけると助かります。かみ合わせや矯正の歯科医院より、まずは顎関節症を診ることができる医院を受診すべきでしょうか。
ちなみに、現在右上顎臼歯で明らかに引っかかりを覚える歯があります。これが何かかみ合わせに悪さをしているのでは?と自分では思っています。

A:現在、口を開けると痛い、無理に開けるとガクッと音がする、硬い物は痛みが出るので咬めない。 ということですね。
それらの症状は顎関節症の可能性が高いと思います。

症状は、朝が強いとか夜の方が強いとか時間的な変化がありますか? 寝ている時歯ぎしりがありますか?
あるいは仕事中などに気づくと噛みしめていたりしませんか? 例えば今、口を閉じると奥歯は当たっていますか?
口を開けると痛いので、あまり大きく口を開けないようにしていませんか?
最近ブログ(グリデン日記 http://d.hatena.ne.jp/greendc0418/)にも書いていますが、顎関節症は生活習慣や悪習癖などが積み重なり症状が出ると言われています。 咬み合せも関係がありますが、以前言われていたように、咬み合せは一番の問題と言うよりも、多くの問題の中の1つです。

咬み合わせを治すことで顎関節症が治ることもありますが、顎関節症のために咬み合せが悪くなっているとしたら、咬み合わせを治すことで、顎関節症がどんどん悪くなる可能性があります。
順番としては、顎関節症の治療をしてから咬み合わせを治す、あるいは、顎関節症の治療をしながら、問題がある咬み合わせを治す。というのが現在考えられている世界的な流れです。

今ある症状は、おそらくきちんと治療をすれば良くなります。おそらくは痛みがあるので大きく口を開けないようにしていますよね。 現在、顎関節症では、運動療法が主流です。慢性的な症状になった場合、痛みを我慢して動かすことで症状が良くなります。また口も開くようになります。
ただ、やみくもにやると顎をさらに痛めることがあるので、顎関節症の専門医に診てもらったほうがいいでしょう。
咬み合せの治療よりも先に顎関節症の治療をしたほうが、絶対に早道です。

Q:丁寧なご回答ありがとうございます。なお、改善に向け、治療開始前でも、何か今すぐ自分で出来ることがあれば教えて頂けますと幸いです。

A:顎関節症は、最近では生活習慣や悪習癖が原因となっている部分が大きいと言われています。 先のメールでお書きしましたが、
症状は、朝が強いとか夜の方が強いとか時間的な変化がありますか?

寝ている時歯ぎしりがありますか? あるいは仕事中などに気づくと噛みしめていたりしませんか? 例えば今、口を閉じると奥歯は当たっていますか? 口を開けると痛いので、あまり大きく口を開けないようにしていませんか?
どうでしょう?

上下の歯が接触している時間は1日20分程度と言われています。 その時間が長くなれば、それだけ顎にかかる負担が大きくなり症状が強く治りづらくなります。

ただ、歯を当てないようにするのは習慣になっていれば難しいことです。
同じ姿勢で、仕事や家事をしないこと、20~30分に1回は、身体を動かすとともに、口を大きく開けてみてください。
顎関節症で開ける時などに痛みがある場合、以前は安静にしてなるべく大きく開けないように指導されていました。

現在では、痛くても開ける練習をすることで症状が改善することがわかっています。
ただ、考え方として、口が開くようになってから痛みが取れてくるので、最初は痛いのですが、我慢して開けていると 口が開くようになるとともに痛みも消えてきます。 その時に、痛い所を温めた濡れタオルなどで温めて行うと痛みが少なく効果が高いです。

音が大きくなったり、痛みが強くなっても心配ないので開けてみてください。

ただ痛みが強いようでしたら、少しずつ加減してやってみてください。
朝に症状が強い時は、寝ているときの姿勢、枕の高さなどが関係していることがあります。

片方だけ下にして寝ない、枕は低い方が良いようです。

また寝ているときに歯ぎしりやかみしめていることが影響していることがあります。
歯ぎしりやかみしめの原因は現在の所わかっていません。  睡眠と関係があり、眠りが浅いと強くなりやすいと言われていますので、寝る時には、なるべくリラックスして 良い睡眠がとれるよう心掛けてください(難しいですね)

Q:・痛みについては、常に一定です。というか、痛くない程度にしか口を開けず、硬い物は食べず、自分としてはうまく付き合っているつもりでいました。逆効果なんですね。
・歯ぎしりは、幼い頃から今もしています。
・寝る時には、横向きやうつ伏せ寝です。仰向けを心がけていますが、難しいです。
・自分としては、奥歯を噛みしめてる感じはありません。それよりも、上下噛み合っていなくて、収まりどこらが悪い感じです。どこに持ってきても不安定な気がします。

さて、ではひとまず、口を開けるトレーニングをしていきたいと思います。
一点だけ、追加質問です。
現在大きく開閉してみると、開口時→右顎が落ち込み、その後左顎が落ち込みます。閉口時→左顎から戻り、次いで右顎が戻ります。
それを何度か繰り返してやっていると、左右の顎の落ち込み及び戻りの順番が逆になったりもします。
いずれの場合も、ガコッとか、ゴリッといった音がすごいです。
我慢出来る程度の痛みであれば、音や顎の順番など気にせず、開閉練習してよろしいでしょうか?

A:だいぶ顎に負担をかけているようですね。 うつ伏せは特に良くないようです。
上下咬み合ってなくて収まりが悪い感覚がしているという事は、上下の歯が接触している時間が長いという事ですね。 咬み合せは実際見ないとわかりませんが、上下の歯が当たるのは、主に唾を飲みこむ時ぐらいです。 噛みしめなくても、歯が軽く接触しているだけでも顎に悪いようです。  ただ、当てないように意識すると、筋肉が緊張してしまいますので、たまに軽くでも口を開けるようにして、顎が固まないように心がけてみてください。